2016-10-31

十月尽


10月も今日でおしまい。
今月もまた週末のたびごとに天気が崩れて自転車に乗れなかった。
でも暑さのぶり返しがなかったのは良かったし意外だったな。
10月も中旬に入ろうかという朝、目の前をアブラゼミが無様な飛び方で横切り、
その一週間後百舌鳥がけたたましく啼き、更に数日後ジョウビタキがいつものソングポストで朝焼けをバックに舌打ちを響かせ、
下旬になってようやく富士山山頂に冠雪が見られて、同時に山腹も茶色に変って、
昨日からは暖房も使っている。
あっという間に思えた10月だったけど、こうしてみるとずいぶん季節が進んでいたんだな。
十月尽なんて言葉はないんだけど、何とも言えないせつなさを覚える今年の10月終わりの日でした。


2016-10-24

お題写真提出 〜小さい秋〜


今月の月例は私が決めさせていただいた『小さい秋』。

先週久方振りの好天の休日にこれまた久方振りに遠出をしまして、
その出先でこれはもう絶好の被写体を見つけまして、万全を期して多めにシャッターきって、
ワクワクしながら出来上がりを待ったのでした。
が…
…なんと、そのカットを含めその街で撮った全10コマが全滅。
何も写ってない…

撮影時確かにミラーは動作していたのでシャッター幕が走らなかった?
その前後のコマは正常なのに… 
こんなことって…
手応えがあっただけに落胆の大きさと言ったら…
よりにもよって出題者として迎えた月例でこれはあんまりだ…
せめて出題者としての最低限の務めを果さなくては、
で半ば自棄糞気味にシャッター切りまくった結果が今回の作品となりました。


2016-10-23

うーむ


散歩中に出会したフリーライブ。
気が付けば彼女達の出番が終わる迄30分余り釘付けに。
amiinAという東京で活動するインディーズ・アイドルグループなんだとか。
楽曲は勿論、ステージパフォーマンスも素晴らしい。
よく訓練されている、とでも言えばいいのか。
隣で観ていたやはり通りすがりの年配の男性もとても感心していた。
こうしたものに接すると、エンタメにおけるメジャーとインディーズ、
プロとアマチュアの違いって何なんだろうか、などと思ってしまいます。



2016-10-22

どうでもいい話 〜金木犀〜


キンモクセイというと9月のお彼岸頃に甘い香りを漂わせるものと思いこんでいたのですが、
数年前から、一度消えた香りがちょうど今頃の時期また漂うことに気がついて、
これも温暖化の影響か何かかしらん?などと思っていたところ、
なんと二度咲きのキンモクセイという品種があるんですね、
知らなかったなぁ
他にも四季咲きのものもあるそうで、
こうなると季節感もなにもあったもんじゃないなぁ。





2016-10-16

2台のSR


一見同じに見える二台のSR、1と7。
正面顔は似ているけど、他の角度から見ると結構違ってたりする。
手にして操作してみると、これはもうまったく別のカメラ。
SRー1に露出計が付いた程度のものかと思っていたのはさすがに浅はかで、
どちらかといえば操作感はSRT101に近い感じ。

巻上は滑らかでシャッター音も静か、ファインダーも見易い、でも何故か使い辛い。
重さもSRー1とそれほど変わらないはずなのにSRー7は重く感じる。
同様の理由で出番の少なくなった機種がいくつかあって、原因を探るべくそれぞれ持ってみると…
カメラを構えた時SRー1は掌への収まりがとても自然なんですね。
これはボディ両端の絞り込み(丸み)が大きいことによるようで、
SRー7やXEのような角を面取りした程度だと、掌全体でなく点で支えている状態になってしまうのです。
Canon FTbも両端は絞り込まれていて、角張った印象とは裏腹に掌の収まりが良いことからも、
角張ったカメラは相性が悪いということが今頃になってやっとわかった、という間抜けな話でした。



2016-10-09

菊の節供


今日は旧暦の9月9日、月遅れの菊の節句・重陽の節供です。
でも重陽の節供は何故かあまり馴染みがありませんね。
古典文学ではちょこちょこ登場するのですが、上流貴族のパーティーって感じで、
他の節供に比べてそれらしい道具立てもキャッチーさも無いからでしょうか。

子供の頃、わたしの地元では桃の節供・七夕の節供は月遅れでやっていました。
七草粥と端午の節供は暦どおりで。
今では四つの節供とも暦どおりに行はれているようです。
たぶんマスメディアや広域展開している商業施設の進出の影響なんでしょう。
街の景観が全国的に金太郎飴化しているように、文化や風習も均質化していくのは寂しいものです。





2016-10-08

月例『力 ~power~』投票


10月に入って、気持ちの良い秋日和の毎日なはずなのに、雨・雨・曇りまた雨、
やっと晴れたと思いきや週末はまた雨 「やっきりしちまうぜ!」
で、9月度の月例コンテストの投票が始まっています。

9月のテーマは『力 〜power〜 』
簡単そうでなかなか難しいお題でしたが、今回は久々2作品に投票させていただきました。

ひとつはスライさんの作品に。
蒸気機関車の動輪部分を切り取った一枚ですが、クロスプロセスという技法による効果でしょうか、
強いコントラストで鋼鉄の硬質感・重量感・冷たさや鉄の臭いまで感じられそうなリアルさに圧倒されてしまいました。
被写体自体の動力を伝える機構としての力強さは勿論、作品そのものの迫力にやられました。

もうひとつはTakuさんの作品に。
電子機器の電源ボタンと思われるものをアップで撮った一枚。
まんまやん、と言いたくなるくらい“どストレート”なんだけど、その潔さと、
あぁ俺の身体にもこんなボタンあればなぁ… 、なんて思ったり。
ついでにパワーブーストボタンも欲しいなぁとかなんとか。

今回もエントリー数は一桁台になってしまいましたが、内容はバラエティがあって皆さんそれぞれ、
個性的な「力 ~power~ 」が楽しめました。



2016-10-01

マンジュシャカ


この時期多くの方のブログに登場している彼岸花。
秋の澄んだ青空と黄色く色づいた稲穂、そして田んぼの畔に咲いた彼岸花。
いかにも「日本の秋」という感じで好きな景色ではあります。
でも、花そのものはちょっと苦手。
彼岸花という呼び名のとおり、墓参りに行くと墓地の周りに咲いている花、
という印象が子供の頃に刷り込まれてしまったのですね。
それで、いつのころからかこの花を見るとあらぬ連想が働いてあまり近寄りたくない花になってしまったのでした。
それはほぼ梶井基次郎の『櫻の樹の下には』の冒頭部分のような具合で…
近頃は白花タイプも目にしますが、あれもあれで気味悪くて。
こういうのは生涯治らないのでしょうね。